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大谷選手を登板させるよう熱烈なラブコール

 大谷選手の偉業により12年連続のプレーオフ進出を決めたドジャース。

 ドジャースではまだ1試合も投球していない大谷選手だが、プレーオフで登板することを待望する声もあがっている。ロサンゼルス・タイムズのコラムニスト、ビル・プラシュケ氏は9月12日付けのコラムの中で、大谷選手を登板させるよう熱烈なラブコールを送っている。同氏は、ドジャースが最後に優勝した2020年のワールドシリーズでは、そのシーズン、ブルペンで練習したのはたった1回だけだったフリオ・ウリアス投手が救世主となってゲームを攻略するという異例のシナリオが起きてドジャースがタイトルを獲得したという前例をあげ、こう訴えている。

「今シーズンの救世主は? オオタニ・ショウヘイ。これは起こり得る。これは起こるべきだ。これがハリウッドであり、これがオオタニなのだから。本当に起こったらどんなに素晴らしいことか? チームとファン、そしてこの街にタイトル獲得の最高のチャンスを与えないのは職務怠慢だ。状況が整い、オオタニがボールを取る意思がある時に彼を起用しないのは、まったく間違っている」

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 同氏は「彼はオオタニ・ショウヘイだ。彼は何でもできる」と大谷選手を神格化するようにコラムを締めくくっている。

「可能性は非常に低い」が「ゼロではない」

 当の大谷選手はどのように考えているのか?

 ESPNによると、9月17日のマイアミ・マーリンズ戦後、「プレーオフで投球できる体力があると思うか?」と尋ねられた大谷選手は苦笑いした後、「よくわからない」と答えたという。また、ロバーツ監督は、大谷選手がポストシーズンで登板する可能性について「可能性は非常に低い」が「ゼロではない」と言及しているという。

 果たして、51-51を達成した大谷選手には、MVP受賞、プレーオフでの登板、そしてドジャース8度目のワールドシリーズ優勝という、まさにハリウッド映画のようなめくるめく展開が待っているのだろうか?