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「誰の子供なんだ、心当たりを言ってみろ!」
やむなく悦子は客と本番行為を繰り返していたことを打ち明け、「人数が多すぎて見当がつかない」と告白。遠藤は烈火のごとく激怒した。
「おまえ、そんな女だったのか!」
「私だって、もっと早く相談したかったのよ!」
壮絶な痴話ゲンカに立ち会うことになった業者は、赤ん坊をポリ袋に詰めてベランダに置き、「配水管から赤ん坊らしいものを発見した」と110番通報。悦子は駆けつけた警察官に死体遺棄容疑で逮捕された。
「最低な行為でした」
公判が始まると、悦子は起訴事実を全面的に認めた。
「本当に申し訳ない。何て愚かなことをしたんだろうと思います。最低な行為でした」
裁判所は「実の子を遺棄する無慈悲な犯行で、刑事責任は重い」としながらも、「被告人は一貫して犯行を認め、反省している」として、懲役1年6月執行猶予3年の判決を言い渡した。
快楽の果てには命が宿るかもしれないことを忘れてはならない。司法解剖の結果、赤ん坊の死因は水死と分かった。