他にいい物件があるかもしれないからですが、それだけではありません。その物件を他の不動産屋も扱っていて、契約内容などが違っているケースもあるからです。
他の不動産屋でも、同じ物件を扱っているのがわかった場合は、「相見積もり」を依頼する方法もあります。
相見積もりとは、同じ物件の見積もりを複数の会社に出してもらうことです。同じ物件であっても「家賃や礼金などの設定が違う場合」、「交渉次第で家賃や礼金などを変えられる場合」があります。
業者間で競争原理が働くのは当然のことであり、貸主(大家)との関係性次第では、不動産会社の側から家賃や礼金の変更を提案できることもあるからです。
見積もりが欲しい場合、その場で頼んでもいいのですが、電話でも大丈夫です。
「AD付き物件」とは?
「ネットでこの部屋を見たんですが、見積もりをメールかFAXで送ってください」と言えば対応してもらえます。対応してもらえなければ、その不動産会社は親切ではないと判断して利用をやめればいいだけです。
インターネットに出ているひとつの物件について、複数の不動産会社に同じ依頼をすれば相見積もりになります。そこで複数の会社が見積もりを出してくれたなら、おとり広告ではないとも判断できます。
賃貸物件のなかには特定の不動産会社が管理までを担当している「自社管理物件」もあります。数軒の不動産会社を回ってみて、ひとつの不動産会社にしか情報が出ていない物件があったとしたなら、自社管理物件の可能性が高いといえます。
自社管理物件では管理費などを不動産会社の側で取れるので、他の物件よりも優先して勧めてくることが多くなります。
「AD付き物件」というものもあります。AD付き物件で成約できた場合は、貸主側から不動産会社に対して「広告費」(業務委託報酬)として家賃1カ月分や2カ月分などが払われます(前者がAD1、後者がAD2)。そのためやはり優先して勧めてくるようになりがちです。