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「部下を守るリーダー」
これらの発言からは部下を守るリーダー像が伝わってくる。柳瀬氏の煮え切らない態度がフリにもなって、理想の上司にさえみえた。
《「戦う姿勢」を見せているのは、今秋に3期目をかけた知事選を控えていることもあるだろうが、》(日刊ゲンダイ 14日)という事情も書かれていたが、愛媛県職員は心強かったはずだ。
実は同じ時期に「部下を守るリーダー」がもう一人いた。麻生太郎財務相である。
まず、公文書改ざん問題について「どの組織でもあり得る」と発言。財務省で働く人は心強かったのではないか。
さらにこれ。
《福田淳一・前財務事務次官のセクハラ問題で、女性に「はめられた可能性は否定できない」と繰り返した麻生太郎財務相。》
(「セクハラ鈍感発言やまず」朝日 12日)
男・麻生太郎のチャレンジは続く
まだ言っていたのである。この記事の小見出しは「批判受けては撤回」。麻生太郎のチャレンジは続く。
もしかしたらこれは「男・麻生太郎、ここで部下を守らなきゃどうすんだ」という美学なのだろうか。
しかし、こんな声が載っていた。
《「大臣はよかれと思って発言しているのだろうが、本人のためにもなっていないし、ぼくらのためにもなっていない」相次ぐ麻生氏の問題発言に、財務省幹部はあきれた様子で語った。》(朝日 12日)
麻生さん、新聞をよく読んだほうがいいです。部下もあきれてますから。
さてリーダーと言えば真打に登場していただこう。安倍首相だ。