来年5月の改元を控え、新聞はそれぞれの切り口で平成特集を展開している。
面白かったのは「あと1年」となった4月30日の紙面。
朝日、異色の一面「平成あと1年」
この日の1面トップは「金正恩氏、日朝対話の用意」が多いなか、朝日新聞は「平成あと1年」を持ってきた。朝日は「皇室報道に強い」という自負があるのだろうか。
そういえば改元スクープを昨年秋に放ったのも朝日だった。
「天皇陛下退位 19年3月末」「即位・新元号 4月1日 政府最終調整」(2017年10月20日)
改元の日程はこの報道で決まりかと思われた。なぜなら他紙である毎日新聞(特別編集委員・山田孝男氏)も次のように書いていたからだ。
《皇后さま83歳の誕生日にあたる先月20日、朝日新聞が「31年4月改元」と特報した。他社も追随、宮内庁も官邸も否定せず、決まりかと思われた。そこへ5月改元説である。 》(2017年11月27日 毎日新聞)
そう、朝日が「4月改元」をスクープした約1か月後の11月22日に「5月改元説」が各紙に一斉に載った。
1面見出しで朝日、毎日、東京は「19年3月末退位と4月末退位」の2案を入れ、読売、産経、日経は「19年4月末退位(5月改元)」の1案を大きく書いた。
結果は12月1日の皇室会議を経て4月末退位(5月改元)となった。