Netflixで配信中の『極悪女王』での演技が話題を呼んでいる唐田えりか(27)。休業期間中に臨んだオーディションで長与千種役に抜擢された背景、作品への覚悟とは。(全2回の1回目/続きを読む

『極悪女王』完成披露記者会見。(左から)剛力彩芽、唐田えりか、ゆりやんレトリィバァ、白石和彌監督

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これまでの逆風を完全に跳ね返した

「強くなりたかった。強くなるしかなかった」

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 現在、爆発的な反響を巻き起こしているNetflixオリジナルドラマ『極悪女王』。80年代に大ブームを巻き起こした女子プロレスをテーマにした作品だ。Netflixらしく時間と予算をふんだんに使い、当時の熱狂を見事に再現している。

 ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァ、ライオネス飛鳥役の剛力彩芽とともに、高い評価を集めているのが、不倫騒動の影響で芸能活動を休止していた唐田えりかだ。これまで芸能ニュースでしか彼女を目にしたことがなかったような人たちが、『極悪女王』での演技に目を瞠っている様子がSNSなどから伝わってくる。これまでの逆風を完全に跳ね返した形だ。

長与千種を演じた(唐田えりかのインスタグラムより)

休養期間中にオーディションに臨んだ

 冒頭の言葉は、唐田がインスタグラムに記したもの。まるで劇中のセリフのようである。女子プロレスの世界で落ちこぼれだった長与千種は、強くなり、這い上がってスターになった。唐田えりかもまた、強くなって、奈落から這い上がってきたのだ。

 唐田が『極悪女王』のオーディションに臨んだのは休養期間中のこと。当時は「この仕事を続けていいのかな」とネガティブな気持ちが強かったが、事務所の社長やスタッフが後押しをしてくれた(シネマトゥデイ 2024年9月23日)。

共演の剛力彩芽(左)を「ねえさん」と慕う(唐田えりかのインスタグラムより)

 マネジャーに長与千種役を勧められ、長与の過去のインタビュー記事などを調べるようになってから、強く演じたいと思うようになったという。

「やられた後の立ち上がり方が格好良くて、心を動かす人だなって。こんなに魅力的な人を演じたいと思いました」(WEBザテレビジョン 2024年9月26日)