あわわ ほぼ毎年作っています。中学生のときからなので、もう20年近くになりますね。最初の頃は今のようにクオリティが高かったわけではないんですが、毎年作っているとコツを徐々に掴んできて。「今年はよりデカくしてみよう」と『うんこ』がどんどん肥大化していった時期もありました。ただ、大きすぎると腰を悪くするなと思ったので、「今度は大きくするより、もっと巻いてみよう」など、よりテクニカルな作り方をするようになりました。
──今年の作品について、こだわったポイントを教えてください。
あわわ 以前は4段、5段と段の多い『うんこ』を作っていましたが、今年は段を減らして丸みを帯びたフォルムにこだわりました。これは直径200cmくらいです。写真に写っているスコップももう15年の付き合いです。本当はパラソルを差すための穴を掘る用で購入したはずなんですが、だんだん用途が違うほうに......。
──作品を作る上での苦労はありますか?
あわわ 水気を含んでいる重い砂を使うので、とにかく腰が痛いです。以前より小ぶりにしているとはいえ、インパクトを与えるためにそれなりの大きさではあるので、『うんこ』のクオリティと腰をいたわること、両方に気を配る必要があります。また、巻けば巻くほど崩れやすくなるので、巻くときは長年培った腕の見せ所ですね。いままでで最大6周も巻いたことがあります。
通りがかりの人が「インスタにあげてもいいですか」
──作る時間はどれぐらいかかるのですか。
あわわ 今年だったらだいたい1時間ぐらいで作れました。潮の満ち引きもあるので、あまり時間的余裕はありません。潮が満ちてきて、『うんこ』が水洗便所のように流れていってしまったこともありました。
──作る際に、ほかの海水浴客からの反応などはありますか?
あわわ 小学生が作品を見て、「うわー! でっかいうんこ!」と言って砂浜を走り抜けていったりとか、お兄さん、おじさんが「うわっ、うんこだ」と言って歩いて行きますね。通りがかりの女性が「インスタにあげてもいいですか」と声をかけてくれることもあります。