衆院選で愛知5区から出馬している日本維新の会所属の岬麻紀氏(55)が、公設第一秘書に命じて、他陣営のポスター剥がしを行っていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
事務所関係者が語る。
「代議士は事務所ぐるみで、ライバルのポスターを剥がす犯罪行為に及んでいるのです。今年6月前後に少なくとも4、5回、常習的に繰り返していました」
「邪魔ね」「剥がして」
“犯行”は実に堂に入っている。関係者の証言によれば、岬氏は自身のものも含めポスターが「多党貼り」されている現場をめざとく見つけては、「邪魔ね」「剥がして」などと発言し、事務所スタッフに行動を唆すのだという。
岬事務所といえば、かつて「週刊文春」が報じたように、「ほぼ休みなし」「土下座あり」の怒声飛び交うパワハラ体質の現場。岬氏の勘気に触れた事務所スタッフが相次いで退職に追い込まれるなど、苛烈な職場として知られる。秘書らはポスターを剥がすよう仄めかす岬氏の意向を汲まざるをえないという。
「特に目の敵にされたのは、同じ選挙区の他党の若い女性候補。彼女のポスターを見かけると、代議士はたちまち不機嫌になるのです」(同前)
器物損壊罪に該当しかねない
器物損壊罪に該当しかねないポスター剥がしは事実なのか。岬氏を直撃すると、
「まったくわからないですけど~」
と言い残し、車に乗り込んでいった。しかし、「週刊文春」は岬氏と秘書との間で交わされた犯行の指示を示すLINEのやり取りを入手しており――。
10月16日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および17日(木)発売の「週刊文春」では、岬氏が秘書に「ポスター剥がし」の実行をうながす証拠LINE、事務所に保管されていた他陣営のポスター写真、さらに被害に遭った対立候補のコメントまで、事件の詳細を報じている。
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