1ページ目から読む
2/3ページ目

従業員を怒鳴ったり、怒って机を蹴飛ばすこともあった

「笑亀酒造」は明治16年から続く老舗の酒蔵。丸山容疑者は慶應大学経済学部を卒業後、会計事務所で働いたというが、20年ほど前に父親が急逝すると地元に戻り跡を継いでいた。しかし、丸山容疑者が県議となってからは、希美さんが経営を切り盛りしていたという。

丸山大輔容疑者と妻の希美さん NHK NEWS WEBより

「大輔が酒蔵に戻ってきた当時、杜氏が一斉に辞めてしまって、酒の味がずいぶんと落ちてしまった。口さがない人は『水みたいな酒』と貶していたほど。昔からのお客さんも離れて経営が厳しくなってしまい、そのストレスからか従業員を怒鳴ったり、怒って机を蹴飛ばすこともあった。基本的に大輔には経営力はなかったね。

ADVERTISEMENT

 そんななか、希美さんが会計責任者として現場を支え、新商品のデザインなども考えていた。仕事の傍ら子供たちの面倒もしっかりみていて、まさに理想の母親であり、酒造の女将だったよ」(2人を知る関係者)