妻を殺害した疑いがかけられている元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)の初公判が10月16日に行われた。裁判の冒頭、丸山被告は「妻を殺害したのは私ではありません」と容疑を否認し、妻の実家への借金などを理由に殺害したという検察の主張と真っ向から対立している。

 真相究明の一助となるため、丸山被告の“素行”を追った当時の記事を再公開する。(初出:「文春オンライン」2022年11月30日公開。年齢、肩書等は当時のまま)

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「大輔は温和で明るく、紳士的な男だった。そんな奴が今回の事件を起こしたなんて信じられない。今でも間違いであってほしいと願っている。ただ、酒好き、女好きで夜の街をよく飲み歩いていたね」

 11月28日、長野県塩尻市区選出の自民党県議である丸山大輔容疑者(48)が妻の希美(のぞみ)さん(当時47)を窒息死させたとして殺人の疑いで逮捕された事件。丸山容疑者をよく知る人物はこう語った。

丸山大輔容疑者

 丸山容疑者は容疑を否認しているというが、地元紙の信濃毎日新聞では、“不倫”が原因で離婚トラブルになっていたことが報じられ、事件との関連がささやかれる。

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 事件は昨年9月29日、丸山容疑者が経営する「笑亀(しょうき)酒造」の事務所兼自宅で起きた。社会部記者が解説する。

「同日朝、1階事務室にある金庫の前で希美さんがあおむけに倒れているのを小学生の息子が発見しました。午前0時ごろから午前6時45分ごろの間に、首を絞められ殺害されたとみられています。

 Nシステムの記録や防犯カメラの映像などから、早い段階で丸山容疑者が浮上しました。丸山容疑者は一貫して『事件当日は長野市内の議員宿舎に泊まった』と無実を主張していますが、丸山容疑者が長野市と塩尻市の自宅付近を往復していたことが捜査で明らかになっています。

 捜査本部は今年10月15日に丸山容疑者を任意で事情聴取し、自宅を家宅捜索。その後、容疑が固まり、事件から約1年で逮捕に至りました」