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深夜に「いますぐハンバーグ買ってきてくれ!」と弟子に...

「いつだったかとても美味しそうなハンバーグを紹介する回があったでしょ。それを見ていたらいてもたってもいられなくなって、弟子に『いますぐハンバーグ買ってきてくれ!』ってお願いしちゃった。でも、深夜だからハンバーグ屋なんてやっているわけがない。弟子も頭を抱えちゃってましたね(笑)」

釣りバカ日誌のハマちゃんも当たり役 ©時事通信社

 そういった話をする中で、意を決して僕が「西田さん、是非2代目の局長をやって頂けないでしょうか?」と頭を下げたのです。そうすると西田さんは真剣な顔になってこう言いました。

「私は今までファンとしてずっと番組を見ていましたが、まさか自分が局長になるとは考えてもいませんでした。でも、そうおっしゃって頂けるなら非常に光栄です。ぜひやらせて下さい」

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2代目西田局長の“全肯定スタイル”

 こうして2代目西田局長が誕生したのです。

 でも、さすがの西田さんでも初回の収録はものすごく緊張されていたように見えました。固い表情が多くて全然笑ってくれず、スタジオの空気も凍り付いたまま。一部の視聴者は「この先大丈夫だろうか」と不安になったかと思います。 

若い頃の西田さん ©時事通信社

 ところが、2回目以降の収録は、ガラッと変わって西田節が満載。初代局長の上岡さんが皮肉をきかせて視聴者を笑わせるのに比べ、西田さんはVTRに登場するちょっとおかしな人物たちを「いいね~」「この人すごいねぇ」などと全肯定していくのです。

 この姿勢は、探偵たちに対しても同様で、「よくやった!」「あなたのやったことは人間愛に溢れているよ!」と大絶賛していく。西田さんのスタイルは、人情味に溢れていて、すぐに評判になりました。

西田局長の涙

 番組を見ていただいている方にはお馴染みなのが、西田局長の涙。毎回西田さんがVTRを見て涙を流すのがお決まりのようになっていきましたが、実は、最初の頃はそんなに泣かなかった。VTRが10本あれば、そのうち泣くのは1本くらい。

 ところが、涙を流すことが彼の性分に合っていたのか、そのうちどんどん泣くようになっていった(笑)。別に感動的なVTRじゃなくても涙を流すので、正直「この人は一体どこに反応して泣いてんのかな?」と不思議に思うこともありました。

 でも、そのうちツボが分かってきたんです。