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西田さんは、人の純粋な気持ちに触れると涙を流すんだな、と。これは西田さん自身がピュアな心を持っているからこそ。西田さんは、“泣きの小金治”といわれた落語家の桂小金治以来の「泣き」人情をお茶の間に届けるスタイルを確立したのです。
西田さんの涙のおかげもあって、ナイトスクープは上岡さんの時代とはひと味違う新しい人気番組に生まれ変わることが出来ました。
番組の最後の方の収録では、病気をされたこともあってスタジオに上がる際はステッキをついていましたが、それでも毎回元気に収録に臨んでくれました。
「ナイトスクープ」卒業に際して西田さんは...
そして、2019年11月に番組を卒業。お別れパーティーの際、西田さんは僕にこう言いました。
「長い間、本当にいい経験、楽しい思いをさせてくれてありがとうございました」
本当は、事務所としてはナイトスクープの仕事は4、5年くらいで辞めさせたかったそうです。映画やドラマに引っ張りだこの西田さんにとって、隔週金曜日に大阪まで来て収録をするのは、スケジュール的にとても大変だったはず。
でも、18年もの間、局長として大活躍。西田さんにとっては、ナイトスクープで局長をやることが元気の源だったようです。
お別れ会で話をして以来、お会いできないまま亡くなられてしまいましたが、西田さん、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。