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その後のゴビンダさん家族
現在、ネパールの首都カトマンズで暮らしているゴビンダさんは家族と水入らずの生活を続けている。
ゴビンダさんが、日本に旅立ったのは、事件を遡ること3年前の1994年のことだった。
その当時乳飲み子だった娘さんは、すでに結婚し、ネパールから海外に嫁いでいる。2000年に初めて来日したゴビンダさんは、写真を見る限り、心労から解き放たれ、日本に滞在していた時と比べ、ふっくらとし、健康的な表情をしている。
彼らは冤罪の被害者として失ってしまった時を、日々懸命に取り返している。
一度は地獄を見て、そこから抜けだすことができたゴビンダさん。その一方で、事件の被害者である女性会社員の魂は、真犯人が捕まらない限り救われることはない。
果たして、真犯人はどこに消えたのだろうか。
警察は、今も犯人逮捕のため捜索を続けている。
私は、日本に暮らして30年以上、日本語も堪能なネパール人の男性から思わぬ話を聞いた。
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