故ジャニー喜多川氏による性加害を旧ジャニーズ事務所が認め、謝罪してから1年あまり。被害者への補償は、連絡が取れている申告者763名のうち、503名に補償金を支払い終えている(10月15日時点)。そんななか、補償業務を担うSMILE-UP.が被害申告者に対して、訴訟を提起したことが「週刊文春」の取材で分かった。

SMILE-UP.代表取締役社長の東山紀之氏 ©時事通信社

NHK局内のトイレで性被害に遭ったと語った

 昨年10月9日、NHKは『ニュース7』で、ジャニー氏から複数回の性被害を受けたとする関東圏在住の男性X氏による新証言をスクープした。

「2000年代前半にNHK局内のトイレで性被害に遭ったという衝撃的な内容でした。X氏は、高校時代にジュニアが出演する同局の『ザ少年俱楽部』に出演するため、渋谷のNHK放送センターでオーディションに参加。そこでジャニー氏に声をかけられ、局内のトイレの個室に連れ込まれ性被害に遭ったと語ったのです」(社会部記者)

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昨年10月9日放送の『ニュース7』より

 X氏は『ニュース7』につづいて12月4日の『クローズアップ現代』にも登場。その後、多くのメディアが追随し、X氏の証言を紹介している。だが、X氏は、「週刊文春」を含む他メディアの取材に応じることは一度もなかった。

 このX氏こそ、前述した訴訟の被告人となった人物なのである。

東京・渋谷にあるNHK放送センター ©時事通信社

 なぜSMILE-UP.は訴訟を提起するに至ったのか。10月30日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および31日(木)発売の「週刊文春」では、X氏とSMILE-UP.の補償交渉の内幕や、SMILE-UP.が問題視するNHKの報道姿勢について詳報している。

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