「2年が経って、ようやくこうした強盗に関する記事を読めるようになりましたが、もう二度と以前のような生活には戻れないと感じます。身近な人でも闇バイトと繋がってしまうかもしれないこと、そして誰もが標的になりうることを知ってほしい」

 そう語るのは元ジャニーズJr.で俳優・モデルの大川慶吾(30)。2022年12月、大川は今世間を騒がしている“闇バイト強盗”による被害に遭っていた。

大川慶吾さん ©︎文藝春秋

◇◇◇

ADVERTISEMENT

 今年8月以降、首都圏を中心に闇バイトを実行犯にした強盗事件が相次いでいる。

「10月15日には神奈川県横浜市で75歳の男性が手足を縛られ暴行を加えられたうえで殺害され、現金20万円などが奪われる事件が発生。続く16日には、千葉県白井市で70代の母親と40代の娘が縛られ暴行を加えられ、現金20万円などが奪われた。いずれもSNSを通じて指示を受けた “闇バイト”による犯行と見られている」(社会部記者)

“闇バイト”が広く知られるきっかけとなった事件といえば、一昨年、連続強盗で日本を震撼させた「ルフィ事件」だろう。

「黒幕とされる渡邊優樹容疑者らは『ルフィ』『キム』などと名乗り、潜伏先のフィリピン・ビクタン収容所から通信アプリ『テレグラム』を通じて実行役の若者に強盗を指示。民家に押し入り、住人に暴行をくわえて金品を奪う手口で犯行を繰り返していた」(同前) 

渡辺優樹容疑者(フィリピンの現地メディア「GMA news」より)

ルフィ事件の一つと見られる事件の被害者

 小誌は一連のルフィ事件の一つとみられる強盗未遂被害に遭った事件の被害者が元ジャニーズJr.の大川慶吾であることを突き止め、昨年9月、本人に独占取材をしていた

 大川は2006年から2013年までジャニーズ事務所に在籍した元ジャニーズタレント。退所後は俳優や広告モデルとして活動し、現在はメンズアイドルグループ「ジャンクロップ」のプロデュース活動も行っている。

 

「今年5月、4人の犯行グループのうちの1人の裁判員裁判が行われ、僕も証言台に立ちました。犯人と顔を合わせないよう、仕切りを設けてもらいましたが、それでもあの時自分を襲った犯人がすぐそこにいるのだと思うと、恐怖が蘇りました」