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「自分の知人にそんなことをする人がいるなんて信じられない気持ちです。ただ、最近もメンズ地下アイドルのとあるグループのメンバーが闇バイト強盗に関与して逮捕されていますし、こうした犯罪が身近に広がりつつあることを実感します」
大川が証言台に立ち、被害に遭った時の様子を語った最中は、「ずっと俯いていた」(渋井氏)という被告。その後も中野事件など3件の強盗事件に関与した被告に下された判決は、懲役13年の実刑。「金目当て」としながらも、4件の強盗で得た報酬は一銭もなかった。
事件の記憶がフラッシュバックする
最後に大川はこう警鐘を鳴らす。
「事件後1年くらいは、カギを開ける音を聞くだけで事件の記憶がフラッシュバックするし、足音や物音にも過剰に反応してしまう状態でした。“身内案件”という言葉を知って、人間不信にも陥っている。犯人たちは10年程度で刑務所を出られるけれど、僕は一生、この傷と向き合わなくてはならない。誰もがこういう事件に巻き込まれる可能性がある。『自分は大丈夫』と思わずに、防犯意識を持ってほしいと思います」
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「週刊文春 電子版」では、この記事のほか「闇バイト強盗から身を守る5カ条」も紹介している。
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