芸歴4年にもかかわらず、多くのメディアに出演し、脱力系男女コンビとして話題の「人間横丁」の内田紅多(うちだ・べえた)さん。
母親が名付けた「紅多」という珍しい名前から、学生時代には名前でいじられたこともあるという。そんな内田さんに、名付けの背景や名前で嫌だったこと、芸人になったきっかけについて聞きました。(全2回の2回目/最初から読む)
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キラキラネームと言われるのは、いい気持ちはしない
――キラキラネームと言われることに対してはどう感じていますか?
内田 学生の時は、キラキラネームと言われることにあまりいい気持ちはしなかったですね。両親もキラキラネームと思ってつけているわけではないので。
たしかに読みづらかったり、珍しい名前ではあるんですけど、ちゃんと意味をもってつけてくれていて。キラキラネームっていうと、なんとなく名前をおろそかにしている感じが含まれていたり、名前先行でつけたみたいな印象があって。ゲームの設定で名前を決めるくらいの感覚でつけている感じがするというか。
たしかに最初に在波(あるは)とつけたことで、じゃあギリシャ文字で統一するかとなったのはあると思うんですけど、ちゃんと顔を見てつけているんですよね。だからそこは名前先行ではないのかなって。
――なによりも紅多さんがご自身の名前を好きでいるのも大きいですよね。
内田 そうですね。私もですが、他の兄弟も自分の名前を気に入っています。
大事にしているからこそ、芸人になった時も本名を使っているので。両親には感謝していますね。
「親がつけてくれた名前だから」って言うのは違うんじゃないかな
――名前で悩んでいる方に対してどう思いますか。
内田 よく「親がつけてくれた名前だから」って言うじゃないですか。親がつけてくれたから大事にしないといけないって。でも、その言葉は違うんじゃないかなって。
名前にかぎらずですが、「親がしてくれた~」「親からもらった大事な体~」みたいな言葉によって、逆に苦しめられてしまうこともあるわけで。自分の名前を無理に好きになる必要はないと思います。だから自分の名前が嫌だったら改名することも選択肢として持っておいた方が楽になるのかもしれないです。
あとは、いろいろ探してみると、自分の中で漢字のここの直線だけは好きとか、ここの響きだけは好きみたいなものが見つかるかもしれないです。名前の全部を好きになれなくても部分的に好きになれるところが見つかるといいのかもしれないですね。