フリーターをやっているうちに芸人を目指したいという気持ちが強くなって
――内田さんは大学卒業後、就職せずに人力舎の養成所に通い始めたそうですね。
内田 就活するか悩んでいたときに、友達から「就活だけは絶対にやった方がいいと思う」って言われて。受けてみたんですけど、準備もしていなかったので、どこも受からず。何もあてがないまま大学を卒業して、半年ほど実家暮らしをしながらフリーターをやっていたんです。
――大学はメディアデザイン専攻ですよね。クリエイティブな仕事を考えていたのでしょうか。
内田 ゲームが好きなので、ゲームアプリを作ってる会社を中心に応募しました。
――そこから芸人の世界に行ったのはどんなきっかけが?
内田 大学生の時にお笑いが好きになって、ただ大学の頃はやりたいとかはなかったので、「学生お笑い」をやることもなくて。でもフリーターしてるときにサツマカワRPGさんを見て、芸人を目指したいという気持ちが強くなって、まずはサツマカワRPGさんが前に所属していたワタナベエンターテインメントに応募して。
でも、落ちちゃったんです。他の人に聞いたらまず落ちないよと言われたんですが、なぜか(笑)。
で、次に受けた人力舎に受かって入りました。人力舎は上下関係が緩いと聞いていたので、自分に合っていそうだなと。
「男だったらこんな感じってくらい私の雰囲気と似ている」相方
――そこで、今のコンビ「人間横丁」を組まれたと。
内田 相方の山田くんから誘ってくれて。メールで、「内田さんは紅多のあか、僕は蒼士朗のあお。紅と蒼でなんか良くないですか?」って。そのメールは無視しようと思ったんですけど、せっかくなら電話くらいしてみるかと思って話してみたら、私が男だったらこんな感じってくらい私の雰囲気と似ていて。それで組みました。
――「M-1」2023年は準々決勝まで進出するなど、若手の新鋭として活躍されています。
内田 山田くんとは好きなものが合うのでやりやすいですね。ただ、男女コンビだとどうしても難しいところがあって。よく「2人は付き合っているの?」「どういう関係なの?」って聞かれるんですよ。それは私と山田くんが仲良いというのもあるんですけど。
養成所時代に、「男女コンビだと、よく関係性を聞かれるよ」と聞いていたので、心構えはしていたんですけど、それでもこんなに聞かれるのかと。山田くんと驚いていますね。