首都圏で相次ぐ凶悪な緊縛強盗事件。計3件の強盗事件に関与し、10月17日に逮捕された藤井柊(しゅう)容疑者が別の事件の犯行も認めていたことが「週刊文春」の取材で分かった。

同部屋のA氏にひたすら能天気に犯行を“自供”

 逮捕後、千葉地検による取調べの待機中に同部屋になったA氏が語る。

「あいつは反省している様子なんて全く無くて、表沙汰になっている3件の事件以外にも『何件かやった』と淡々と話していました」

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千葉県市川市の強盗事件で逮捕された藤井柊 ©共同通信社

 A氏によれば、藤井が強盗を始めたのは、10月初旬。1週間に一度、自宅のある愛知県から関東に乗り込み、無軌道な犯行を繰り返していたという。藤井はA氏に「犯行の手口」についてもこう語っていた。

「キャッシュカードの暗証番号を吐かせるためには手の指を折るんだよ。それで番号を聞き出したら、もう一回同じ指を折る。それでも同じ番号を口にすれば、その番号で間違いない」

 さらに不敵な笑みを浮かべながら過去の“武勇伝”も得意げに披露したという。

「ある現場では、女を攫(さら)って性的凌辱を繰り返したんだよね。それを指示役の男にテレビ電話で見せたらめちゃくちゃ喜んでいた」

 自身が犯した罪の重さに向き合うことなく、ひたすら能天気に犯行を“自供”していたというのだ。

警察庁長官の露木康浩氏 ©共同通信

指示役は「何者なのか全く分からない」

 再びA氏が語る。

「いずれの現場でも指示役の男は同一人物だったようですが、『何者なのか全く分からない』と話していたのが印象的でした」

 藤井などの実行役をとりまとめ指示を下す男たちとは、いったい何者なのか。

 週刊文春取材班はその闇の深淵を覗くため、身分を隠した上で、複数のバイト募集アカウントにDMを送信し、潜入取材を行った――

 11月13日12時配信の「週刊文春 電子版」および11月14日発売の「週刊文春」では、匿名アプリでの交渉記録や指示役たちの手口など潜入取材の成果を詳しく報じている。

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