〈あらすじ〉
1965年、シカゴ。不良とは無縁の生活を送ってきたキャシー(ジョディ・カマー)が出会いから5週間で結婚を決めた相手は、ハンサムだが無口で喧嘩っ早いバイク乗りのベニー(オースティン・バトラー)だった。ベニーは、ジョニー(トム・ハーディ)が仕切るモーターサイクルクラブ「ヴァンダルズ」の一員で、ジョニーに寵愛されていた。
やがて、ヴァンダルズは全米各地に支部をかまえる大組織に発展。その結果、クラブ内の治安はジョニーの手に負えないほど悪化してしまう。そんな中、ヴァンダルズ史上最悪の事件が発生する。
〈解説〉
写真家ダニー・ライオンが60年代に実在したバイク集団の日常を捉えた同名写真集にインスパイアされた作品。バイクを愛するアウトサイダーたちのクラブが犯罪集団へ変貌していく過程をキャシーの視点で描く。監督・脚本は『ラビング 愛という名前のふたり』のジェフ・ニコルズ。116分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆全体として、やや平板に感じられた。主演カップルにもう少し魅力があれば。音楽とファッションの時代色を楽しんだ。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆脚本がときに甘く、団体行動に感情移入できないが、人とバイクに血の通っていた時代が立ち上がる。美術や装置も健闘。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★時代構成が記憶の引き金になり、バイクに乗るしか居場所のない昔の男の魅力を浮き上がらせる。男たちの色気に悩殺。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆文化人類学者の眼でバイカーの世界を描く秀作。『乱暴者』等にも補助線を引き、時代変化と純粋さの終焉を見つめる挽歌。
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洞口依子(女優)
★★★★★カウンターカルチャーの衰退。米国の光と影を詩的に描く。『グッドフェローズ』に並ぶ心に響く傑作の誕生。音楽最高。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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ザ・バイクライダーズ(米)
11月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
https://www.universalpictures.jp/micro/the-bikeriders