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秋吉 ええ、だからいつでもハラハラドキドキ(笑)。おのずと肩に力が入ってしまいます。一方、プロのアナウンサーが司会を務める番組では、そういう「うっかり失言」に頼ることなく、その場を上手にまとめてくれる。アナウンサーは、常に状況を俯瞰して捉えることができる人だと思うんです。

下重 あんまりきれいにまとめちゃうと、番組がつまらなくならないかしら。

秋吉 私自身は安心して自分をさらけ出すことができます。警戒感ゼロで、飼い犬がゴロンと寝そべってお腹をみせているような状態。だから、「アナウンサーっていいなあ」って素直に思えるんです。

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アナウンサーに「真の教養」があるとは限らない

下重 アナウンサー自身は、無個性でも構わない?

秋吉 淡々とまとめて進行するだけでなく、インテリジェンスがあり、おもしろいかたもたくさんいらっしゃいますよ。たとえば、フジテレビでアナウンサーをしていた逸見政孝さんや、フリーランスとして各局でキャスターをされていた安藤優子さん。社会の空気に呑まれない矜持と胆力をもっておられると感じます。

下重 秋吉さんのおっしゃるとおり、そういう本当の意味でのプロはいますね。でも、大半のアナウンサーはとくに意見はもっていないと思うの。アナウンサーというと教養があるようにみえるかもしれないけれど、見かけ倒しであることも多いんです。

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