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――プロデューサー業は楽しいですか?

大川 はじめはプロデュース側の視点を持つことがプレイヤー(演者)としての自分にもプラスになるかな、くらいの気持ちだったんですけど、人が育っていく瞬間を目の当たりにすると、やっぱりやりがいは感じますね。「踊れるようになってる!」みたいな。

――大川さんがプロデュースしている「ジャンクロップ」はいわゆる「地下アイドル」に含まれると思うのですが、活動をスタートされるには実際どれくらいの費用が必要なんですか?

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大川 初ライブまでにかかったお金、という意味で言うとだいたい150万円くらいですね。初期費用で大きいのは衣装代と楽曲代とアーティスト写真の費用です。振り付けも普通はお金がかかるんですが、うちは僕がやるのでそこはお金がかかりません。

 

――デビュー後は、そこに月々のランニングコストがかかってくる。

大川 そうですね。事務所の家賃、メンバーの交通費や給料、練習やリハーサルのために借りるスタジオ代なんかがかかってきます。

チケット代は全て主催者に入り、アイドルの収入は「チェキ」がメイン

――ライブ会場を借りる費用もグループで用意するんですか?

大川 いや、ライブはだいたい無料で出られますね。地下アイドルのライブをやってる会場が渋谷とか新宿とか東京に700軒とかあって、だいたい毎日やっています。1組あたりの持ち時間15~30分くらいで複数組が出演して、チケット代3000円にドリンク代が500~600円くらいという感じのライブが多いです。演者側は無料で出演できるかわりに、チケット代は主催者に、ドリンク代は会場に入ります。

 

――では、どうやって稼いでいるんですか?

大川 ライブ後の物販がメインですね。ライブ後に60分~120分程度の「特典会」があって、そこでの物販がメインの収入源です。ペンライトやステッカーも色々あるんですけど、主力はチェキですね。だいたい1枚撮るのに1000~2000円で、その間30秒~1分ほど「推し」とお話できます。