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みな『知らん』『知らん』

 さらに森功氏は、西田氏の証言を詳述する。

〈西田が安倍派最後の総会となった(2024年)2月1日の話をする。

「だから総会で聞いたんです。すると、大紛糾して、みな『知らん』『知らん』言うわけです。で、西村氏が私に『ちょっといいですか』と手招きした。党の会議室から廊下に出ると『いやー、泣きつかれたんや』と言う」〉

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西田昌司氏 ©時事通信社

 西村氏の事務所に事実関係を尋ねると、書面で次のように回答した。

「令和6年2月の総会の際、西田議員に対し、8月5日の会合の内容について話したのは事実です。

 具体的には、還付を求める声が上がっていたことを踏まえ、令和4年8月に幹部間で協議が開かれたものの、その協議の際に何らかの決定が行われたわけではなく、私が事務総長を離れたのちに還付が行われたと、経緯を説明しました。

 また、私自身が、いずれかの議員から、直接、還付再開を求められたことはありませんでしたが、8月5日の協議の場で、そういった声があるという話を聞かされた旨を話しました」

「誰に泣きつかれたんや」と詰め寄られた後……

 西村氏は一体、誰に「泣きつかれた」のか――。

 西田氏から「誰に泣きつかれたんや」と詰め寄られた後に、西村氏が語った内容については、12月9日配信の「文藝春秋 電子版」及び「文藝春秋」2025年1月号(12月10日発売)に掲載した記事「重大証言 安倍派を壊した男たち」で詳報している。

 また、記事では、安倍派5人衆の一人である世耕氏や、稲田朋美元防衛相、鈴木英敬衆院議員、塩崎彰久衆院議員ら有力議員にもインタビューしている。

 世耕氏は、2022年8月5日の会合で幹部たちが話し合った内容を詳細に明かしたものの、西田氏が語る内容とは食い違う部分もあった。さらに、森喜朗元首相にもインタビューを行い、資金還流が継続された経緯について、話を聞いている。

文藝春秋

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