数年前からガールズバーに通っていたとみられる男は、火を放ちケガをさせた20代の女性従業員と交際し同居していた。
事件前には「DV」でトラブルに
しかし事件前に別れ話をきっかけとしたDVでトラブルに発展し、11月、警察を介して別居していた。
「やっと吹っ切れました」(男のSNS投稿)
この後、事件が発生した。
なぜこのような事態にまで発展したのか。
犯罪心理に詳しい専門家は、現状はまだ捜査中とした上でこう話す。
「好きと嫌いという恋愛感情と憎悪感情は表裏一体。好きだという感情が今度は憎しみに変わっていく。心理的には一緒にこの世からいなくなるという自暴自棄な感情がこういう結末を迎えたんだろうというふうに感じている」(関西福祉科学大学 相谷登 教授)
いまだ意識が戻らない男。
男の父親は
突然、息子に放火容疑がかかった父親は被害者への謝罪の念を抱きながら過ごしている。
「まさかこんなことをする子だとは思わなかった。なんと申し上げたらいいのかも分かりません」(男の父親)
警察は男の回復を待って事情を聴きたいとしているが、メドは立っていない。
バケツを持っていることを怪しまれないように「変装」していた可能性
この事件は、交際関係のもつれがトラブルにつながったとみられる。
現在も意識不明となっている放火したとみられる41歳の男、そしてお店で働いていた20代の女性店員。
この2人は数年前から交際し同居していた。
2人は別れ話で揉め、女性は男から受けた暴力について警察に相談し、避難・別居していた。
しかしその後、今回の事件につながってしまったということだ。
<事件当日の男の動き>
・車をススキノの駐車場に止める
車内から携行缶やガソリンを購入したレシートが見つかる
・フタつきのバケツにガソリンのような液体を入れ店へ
・帽子、マスク、作業服のような服装
バケツを持っていることを怪しまれないように、変装していた可能性がある。
事件が起こる9分前の午後3時9分、SNSに男が「楽しいことをするよ」と、犯行予告を示すような投稿をしていた。
そして午後3時18分ごろ、女性店員が働いていた店でガソリンとみられる液体をまき放火したとみられる。
今回、被害にあった女性は放火容疑の男に暴力を受けてトラブルになったとみられている。
配偶者・パートナーからのDVについてはこちらの相談窓口に相談してほしい。
●札幌市配偶者暴力相談センター
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