1ページ目から読む
2/3ページ目

年上に好かれる、生粋の人たらし

 大空氏と“親しい”のは、松野母娘だけでない。大空氏の知人が明かす。

「先日、薨去された三笠宮妃百合子さまを祖母に持つ瑶子女王殿下です。昨年5月にはNPO法人もご訪問され、大空のインスタグラムには『特別なお客様』と2ショットもある。彼は年上に好かれる、生粋の人たらし。他にも政界関係者で彼を可愛がっている人は少なくありません」

 そして――。冒頭のように、あの人も大空氏の応援に駆けつけた。熱意溢れる応援演説では、亡き夫・安倍晋三元総理大臣(享年67)の名前も登場する。そう、安倍昭恵氏だ。

ADVERTISEMENT

大空氏の応援に訪れた安倍昭恵夫人

「大空が学生時代に参加していた『高校生未来会議』の活動を通じて、出会ったそう。同会議には昭恵氏も度々ゲストとして招かれていますが、大空はその連絡係も務めていた」(同前)

 

 そんな大空氏が理事長を務めていたNPO法人が受け取った「補助金」をめぐってとある疑義が生じている。政治部記者の解説。

「厚生労働省の公開情報によると、21年10月に厚労省から公募申請型『新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金』として、約1億6600万円の補助金を受け取っている(後に一部返還)。当時『あなたのいばしょ』は法人化から1年も経っておらず、事業費もわずか21万円程度。にもかかわらず、多額の補助金が支給されたことに疑問の声が上がっているのです」

 同じ補助金を受給した他の団体の決算の数字を比べてみると、最も多い支給額を受け取った「自殺対策支援センター ライフリンク」は事業費に約5億円を計上。3番目に多い支給額を得た「東京メンタルヘルス・スクエア」も約8800万円としている。一方で、後者への補助金支給額は「あなたのいばしょ」よりも約1億2000万円ほど少ない、約4000万円にまで落ちるのだ。