いっぽうで、K-POPの大物において、韓国語で「論乱」と言われる、物議を醸す出来事を経験していない存在はほぼいない。またこの件については大手経済紙「毎日経済」を母体としたスポーツ紙「MKスポーツ」はニキ個人のみの責任ではなく、事務所側の教育不足もあったと指摘している。
「いつの間にか円熟した大人に」メディアの評価
今年7月、新アルバムリリース時にニキのインタビューを掲載した韓国メディア「Cine21」は、その記事の冒頭でこんな描写をしている。
「オーディション番組『I-LAND』で、あどけない外見とは対照的なパワフルなパフォーマンスで意外性のある魅力を見せていたENHYPENの末っ子ニキは、いつの間にか円熟した大人になりました。魅力的な低音ボイスから長身の体格まで、多くの部分が変化しましたが、日本でキッズダンサーとして活動していた頃から積み重ねてきたダンスへの情熱と才能は変わっていません。成人後(従来の韓国式数え年20歳)、『アーティストとしてさらに成長したいという欲』が強くなったというニキは、『個性を表現する方法についての考え』を正規2集アルバム『ROMANCE : UNTOLD』の中に込めようと努力しました」(邦訳=筆者)
前出の記者は取材時に直接、ニキの成長ぶりを目にしたという。
「前回のアルバム『XO』のショーケース(今年7月22日)ではENHYPENのメンバーたちを見ましたが、ニキは年を重ねるごとに余裕が出てきており、ステージもトークイベントも上手くこなすようになった姿が印象的でした。来年はアメリカ最大音楽フェス『コーチェラ』への出演も決まっており、大きな期待が寄せられています」
その他、「クールそうで熱い気持ちを持っている」との評もある。オーディションでダンスの覚えが早かったことから、他の参加者にも教えていた様子や、外国人参加者のなかでも韓国語を一番必死に勉強していた姿などからだ。
オーディション合格時の身長が177cmとされたのが、19歳になった今は185cmと、メンバーの中で最長身となった。文字通り“成長中”の彼の姿は、韓国でもより注目を集めていくだろう。