1ページ目から読む
3/3ページ目

 もちろん勝ちたい気持ちは当然あるだろう。でも勝てるような技を出して、王道の勝ち方をしたいのではなく、あくまで自分のスタイルで勝ちにいく。だからこそ彼女は玄人受けするし、ジャッジングにも影響を及ぼしているのではないか。

 さらに彼女は自らの武器をより鋭いものにする努力も怠っていない。

優雅に流れるようにトリックをこなしていたワケ

 今回のランを見ると、豪快ではなく優雅。流れるようにトリックをこなす姿が印象的だった。聞けば食生活までしっかりと考えたトレーニングをしているからだという。

ADVERTISEMENT

 スケートボードを競技として考えた時に、どうしても脚力が必要になってくるが、そこをただストイックに鍛えて脚を太くさせるようなことはしていない。髪の毛が長いのも、ビキニの上からシャツを羽織るファッションもそう。見られ方においても常に努力してる証拠なのだ。

2022年の開心那 ©️Yoshio Yoshida / X Game
2023年の開心那。1年ごとに大きく成長しているが体型はしっかりとキープしている ©️Yoshio Yoshida / X Game

 またそこはスポンサーを見てもよくわかる。大手一般企業が少ないのだ。それも自らがカッコいいと思ったブランド以外スポンサーはいらないというスタンスからなのだという。多くの選手は活動費や自らのPRのために契約を結ぶことが多いが、その選択は自らの客観的イメージに大きく影響する。

 そこも頑なに自分を貫き通しているのだ。

 将来の夢はスケートボードの本場であり、発祥の国であるアメリカに自分の家を持つこと。純粋にアメリカでスケートボードをすることに憧れ、世界的にカッコいいスケーターになりたい、自分のシグネチャーモデルを出したいとはっきり答えているところに、開の魅力のすべてが集約されていると思う。

銀メダルの開心那 ©JMPA

 最近の彼女を見ているとこんなことを感じてしまう。

「このスタイルで結果が出たら、スケートボードって最高にクールなものになるよな」

 4年後に彼女が黄金に輝くメダルを手に入れた時、日本のスケートボードシーンはより高みへと足を踏み入れているに違いない。

2024年 読まれた記事「スポーツ部門」結果一覧

1位:ベンチに戻った大谷翔平をチーム全員が無視…“世界のオオタニ”がメジャー初ホームラン後に受けた“洗礼”
https://bunshun.jp/articles/-/75581

2位:「叫び声を上げ、そのまま抱きついて…」“五輪連覇”阿部一二三(26)と“日本一黒いグラドル”橋本梨菜(30)深夜のツーショット写真と交際匂わせインスタ《金メダル後のお泊りデート撮からついに》
https://bunshun.jp/articles/-/75580

3位:「オータニを逮捕しろ」「イッペイはスケープゴートだ」大谷翔平の元通訳が引き起こしたニッポンでは報じられない“借金トラブルの闇”
https://bunshun.jp/articles/-/75579

4位:「1週間で3度“不倫密会”」バスケ元日本代表・藤井祐眞(32)が“神ボディ”グラドル村島未悠(25)と衝撃不倫&お泊まり愛《写真多数》
https://bunshun.jp/articles/-/75578

5位:ビキニの上からシャツを羽織り…パリ五輪スケボー・銀メダルの開心那(15)のセンスがずば抜けていたワケ〈身長20cmアップ〉
https://bunshun.jp/articles/-/75577