パリ五輪スケートボード・女子パークでは、日本代表による52年振りの表彰台独占への期待があった。どの選手がメダルを獲得してもおかしくない状況だった。
だが結果は、開心那(15)の銀メダルのみ。
6位まで日本人、もしくは日本にルーツを持つ選手が独占
結果だけを見れば、当初の期待より下回ってしまったと捉える方もいるかもしれない。
しかし日本代表ではなく、「日本にルーツを持つ」に代えると、2大会連続で表彰台を独占という事実が浮かび上がってくる。
さらに事前の世界ランクを見てみると、1位が開心那、2位がアリサ・トルー(14歳・オーストラリア)、3位四十住さくら、4位スカイ・ブラウン(16歳・イギリス)、5位草木ひなのとトップ5を独占しているが、6位は惜しくも出場を逃した長谷川瑞穂なので、なんと上位6人を独占という他に類を見ない種目となっている。
今回で2大会連続の銅メダリストとなったスカイ・ブラウンは、宮崎県出身で日本人の母親を持つ。
現在はアメリカ・カリフォルニアを拠点に活動しており、弟のオーシャンとスケートボードやサーフィン三昧の毎日を送っている。
だが日本にも頻繁に足を運んでおり、四十住さくらや草木ひなのはもちろんのこと、男子パーク日本代表の永原悠路の両親とも仲が良い。筆者も千葉県の東浪見にて彼女たちが練習しているところに居合わせ、撮影させてもらった経験があるほどだ。練習後スカイと両親は、四十住さくらや永原悠路と家族ぐるみでご飯にも行っていた。