また彼女はあと一歩及ばず出場権を逃したものの、サーフィンとの「二刀流」であることも知られた話だ。
そんな彼女や開心那を抑えて金メダルを獲得したのが、オーストラリア代表のアリサ・トルー選手。
彼女もスカイと同じく日本人の母を持つ選手。ここ1年で急激に成長し、5月の五輪予選シリーズから実に3連勝を飾り、金メダリストとなった。
母・愛子さんが支えたスケボー生活
そんな彼女がスケートボードに出会ったのは7~8歳の頃。小さい頃から活発で自転車でどこまでも漕いでいってしまうような子だったそう。平衡感覚も良かったので、いくつかいろんなスポーツをさせていた中、スケートボードは友達と一緒に行かなくてもパークに行けば友達がいるから、とのめり込むようになっていった。
コンペティションに参加した当時も男子ばかりだったそうだが、彼女は上位に入ってきていたので、きっとすごく気に入っているスポーツなんだろうな、と母の愛子さんは応援し、支えてきたという。
また家の近くにレベルアップアクションスポーツアカデミーというスケートボード、サーフィン、BMXフリースタイルを専門に教える学校があったのも大きい。ここはアリサが初めて本格的なコンテストに出場し始めた時に出会ったコーチが始めた学校で、半日がそれぞれのスポーツ、半日が勉強にという形をとっている。
そしてアリサ・トルーの名前が広く知られるようになったのは、昨年6月にユタ州で開催された「トニー・ホーク・バート・アラート」で女性選手として初めて720(空中で水平方向に2回転する大技)を成功させた時である。さらに翌月の「X Games」でも同技を成功させたことで一躍メダル候補に名乗りをあげた。