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「夜中のトイレで寝不足になるのはツラかった」

――見栄晴さんはどうでした?

見栄晴 入院前に奥歯を抜いてたから噛むのも難しいんだけど、「体重を落とすな」と言われてたからとにかく一生懸命食べました。主食をそうめんとかパンに変えてもらったり工夫しながらね。それと、治療を始めると体重が減りがちだけど、抗がん剤治療をすると点滴で身体が浮腫むんで、僕の場合は体重が7キロも増えましたね。

――体重が、減るどころか増えたと。

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見栄晴 入院中キツかったのは、その浮腫みを取るためにトイレの回数が増えたことかな。毎日尿を3~4リットル出すのが目標で、時間と量も記入しないといけない。でも僕が初日に7リットル尿が出たのを見て、先生と看護師さんに「こんな人初めて、新記録です」「どうやりました?」って変に褒められました。1回目の入院では、全体的にそこまで副作用は出なかったですね。

 

――ツラかったことはそれほどなかったですか?

見栄晴 あぁでも、夜中のトイレで寝不足になるのはツラかった。それでもちょくちょく昼寝はできてたし身体がだるいとかはなくて。結局3回入院することになるんだけど、1回目がそんな感じで安心した部分はありました。予定通り退院もできましたし。

 元気だからこそ、入院中に看護師さんがものすごく優しくしてくれるのが申し訳なくて。病院食を運んでくれたり掃除してくれたり、いろんなことをしてくれるけど、「別に俺、元気なんだけどな……」って。

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