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ギャルマインドを身に着けた橋本環奈の明るさが全面に出るように
来年2025年は阪神・淡路大震災から30年の年になる。第11週で結は就職し、栄養士として社員食堂で働くようになるが、おそらく劇中では2010年代を描くことになるため、2011年3月11日の東日本大震災も阪神・淡路大震災と対比する型で描かれるのではないかと思う。
震災を背景にした平成史というセンシティブな題材を扱っているため、気軽に観てほしいとは言えないが、ポップでコミカルなやりとりの背後にしっかりとした人物描写があり、真摯に震災体験と向き合っている誠実な作品であることは間違いない。
当初はチグハグに見えたギャルと栄養士という要素も震災を軸に融合し、ギャルマインドを身につけた結もどんどん明るくなり、橋本環奈の持つ明るさが全面に出るようになってきている。だから、来年からでもいいので、序盤で離脱した人にこそ『おむすび』を観てほしい。