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博士号取得者で最速……? 卒業後の目標も

 でも、入賞のレベルに到達できたという実績は残ります。僕は今年で卒業するので、箱根駅伝への挑戦は今年で最後ですが、チームメイトたちはそれぞれ、自分の所属している大学チームで本選に出たいという思いがあります。だからこそ、8位以内のチームの一角を担ったという経験は、自身のチームに持ち帰って還元できるはず。

 強いメンバーがそろっていて、監督たちが考えた選考方法も充実しているし、行けるんじゃないかと思っています。

――先ほどおっしゃったように、古川さんは今年が最後の挑戦になります。

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古川 僕としては、1年目に選ばれたのはラッキーで、2年目に本腰を入れて本選に出るつもりでいたのですが、それが叶いませんでした。その時点で、3年目となる100回大会では学生連合チームが編成されないことが分かっていて……。今年、また選ばれることができてよかったです。

 しかし、今年卒業を迎えるので、博士論文の執筆がちょうど11月から12月にかけてでした(笑)。合宿の直後に提出できたのですが、口頭試問が、箱根駅伝本選の直後に控えています。夏休みの宿題を最終日にやるタイプなので、本当に大変なことになっているのですが……いまはとにかく本選に向けてしっかり準備して、終わったら口頭試問の準備をします(笑)。

 

――卒業後の進路ももう決まっているのですか?

古川 京都のほうで、研究職に就く予定です。競技のほうはまだ白紙状態ですね。……でもやっぱり、走るだろうな。走る中で研究のアイディアが浮かんだり、息抜きにもなりますし。走ること自体は続けると思います。

 いま、世界で一番速い「博士号を持っている」ランナーのタイムが、2時間9分49秒なんです。アメリカの選手なんですが、ぜひその選手のタイムを超えたいなと思っています(笑)。あと7分は縮めないといけないので、先行きは長いのですが、頑張ります。

――1月2日、3日の箱根駅伝本選、学生連合チームの皆さんの活躍を祈っています!

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