“会いに行けるアイドル”というコンセプトで2005年に誕生したAKB48が、結成20周年イヤーに突入した。振り返れば2010年代、AKBは、数々のミリオンヒットを飛ばし、テレビや雑誌などに引っ張りだこ。目にしない日はなく、「AKB現象」と呼ばれる一大ブームを巻き起こした。その人気絶頂の国民的アイドルグループの中心に位置していたのが“神7”と呼ばれた7人のメンバーだった――。

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 まず“神7”についておさらいしよう。2009年から2018年まで毎年開催された、AKBの名物企画が「AKB48選抜総選挙」。ファンの人気投票により順位が決まり、その順位によって次に発売されるシングルの選抜メンバーやポジションが決定する。第1回、2回ともに上位7人には、同じメンバーが名を連ねたことから、“神7”という呼称が使われるようになった。

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“神7”と呼ばれた7人 左から前田敦子、大島優子、篠田麻里子、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美 ©︎文藝春秋

「総選挙の投票券は、CDを購入するか、ファンクラブに加入することで得ることができた。最後の第10回総選挙では、総投票数は300万票以上。2012年から毎年フジテレビで開票イベントが生中継され、最高視聴率は32%を記録するなど、国民が注目する一大イベントでした」(スポーツ紙記者)

 そんなAKBの全盛期を彩った女神たちはいまどうしているのか。「週刊文春 電子版」では神7たちの現在地について詳報している。

 AKBの絶対的センターだった前田敦子(33)。12月9日、彼女の姿は都内の高級ホテルにあった。車寄せでタクシーを降り、全身黒色コーデの小綺麗な服装に身を包み、ホテル内へ吸い込まれていく――。

前田敦子が向かった先はーー ©︎文藝春秋 撮影・谷口亮

「この日は、前田と同い年で同期の板野友美(33)の結婚披露宴に参加したのです。神7メンバーで式に参加したのは、前田だけ。板野は、他の神7にも声をかけたが、スケジュールの都合で来ることができなかった。本人はとても残念がっていましたよ」(板野の知人)