10月半ば、撮影のため山口にいた橋本は、イケメン俳優を呼び寄せる。居酒屋デートの後、公園で唇を重ねた――。一方で現場には怨嗟の声が。日傘をさすタイミングが悪いと激怒し、口癖は「使えねえ」。すでにマネージャー8人が次々と辞め……。
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山口県有数の観光地・湯田温泉。メインストリート「湯の町街道」沿いを中心に温泉宿が立ち並び、周辺には居酒屋やスナック、ガールズバーが集まる歓楽街でもある。
今年の10月に入ってから、老舗旅館Mの正面玄関すぐそばに、品川ナンバーのアルファードが長期間停まっていた。目立つ場所だったことに加え、駐車場に停まる車の大半が地元の山口ナンバーか近県の北九州ナンバーであったため、地元民は「わざわざ東京から来たんかね」と驚き、街で話題になっていた。
10月17日午前2時。街が眠りにつく頃、「湯の町街道」を軽い足取りで歩く小柄な女性がいた。同行していた女性に笑顔で別れを告げると、旅館Mへと入って行く。NHK朝ドラ『おむすび』のヒロインを務める橋本環奈(25)である。
意外すぎる地元エキストラ
9月30日から放送を開始した『おむすび』。橋本演じる主人公の米田結が、ギャルから管理栄養士を目指す現代劇だ。ただ、今のところ視聴率は下落の一途を辿っており、放送3週目にして12%台に突入した。
「平成のギャルを描くというチャレンジングな企画が朝ドラ視聴者層に受け入れられていない。NHKたっての希望で若者に人気の橋本環奈をヒロインに起用したが、朝ドラ史上ワーストの視聴率1桁もみえてきました」(芸能記者)
物語は橋本の故郷である福岡県からスタートした。10月25日放送回では、福岡・糸島のフェスティバルで橋本がド派手な黒ギャルメークをしてパラパラダンスを披露。実はこの場面、「ファミリー出演」が実現していた。
「300人規模の地元エキストラが参加したのですが、その中に橋本さんのお母さんもいたのです。観客の1人として娘のパラパラに声援を送っていた。橋本さん似の小柄で目がクリッと大きい。とても温厚そうな方でした」(地元関係者)