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研究活動が“受験の道具”に…?

 多くの意義がある悠仁さまのトンボ研究。だが、今まさに悠仁さまが直面しておられるのは、大学受験という熾烈な競争である。その荒波の中にあっては、研究活動すらも“受験の道具”と見られてしまうのだ。

 悠仁さまはかねてより、推薦入試を利用して東大農学部に進まれるのではないかと囁かれてきた。

「東大農学部の推薦入試の募集要項によれば、生物学などの農学関連分野に関する特記すべき推薦事由を有する客観的根拠となる『研究成果あるいは論文』『活動実績等の資料』などの提出が求められています。当然、今回の国際学会での発表も活動実績の一つとなり得るでしょう。そのため、一部では“国際会議での発表も東大推薦への布石では”という声があがっているのです」(宮内庁関係者)

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 実際、「週刊新潮」(8月15・22日号)の〈夏休み“大人のお膳立て”で整った悠仁さま「東大合格」〉と題された記事でも、トンボ論文執筆や国際学会デビューにより〈東大への道のりは、この夏で十分整った〉と報じられている。

大学受験をめぐる賛否両論

 そもそも、将来の天皇が本格的な大学入試を受験されるのは史上初めてのことだ。それゆえ、悠仁さまの大学受験をめぐっては、識者の中でも賛否両論が巻き起こっている。前出の所氏はこう語る。

「ご本人が『なさりたいこと』を見つけ、そのために最適な環境へ進むことを望まれるのであれば、その目標へ向けて受験勉強をなさることは必要です。たとえ結果がどうであっても、努力なさること自体に大きな意味があるのではないでしょうか」

 一方、前出の河西氏は大学受験には否定的な意見だ。

「天皇が学歴にこだわる必要はないと思います。研究のための環境が整った大学を希望されるということはあるかもしれませんが、たとえば授業を聴講生として受講したり、研究者を赤坂御用地に招いたりなど、必ずしもその大学に入学せずともできることはある。加えて、天皇にとって必要な素養が受験勉強で身に付くとは思えません。むしろ、将来の天皇という別次元のプレッシャーがかかっておられる悠仁さまが、受験勉強のために研究という息抜きの時間すら奪われているのだとすれば、お気の毒に感じます」

 次代の天皇の進路をめぐって賛否が渦巻く前代未聞の事態。波乱の“昆虫オリンピック”が幕を開ける。

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