2024年に「文藝春秋 電子版」に掲載された記事の中から、編集部員がとくに心を掴まれた「イチ押しの言葉」を紹介します。

マイク・ポンペオ「私が会った数十人の世界の指導者のなかで、彼(習近平)は最も不愉快な人物でした」

(2024年4月号、「金正恩は習近平に支配されている」

 

トランプ第1次政権でCIA長官と国務長官を務めたポンペオ氏は、金正恩との初対面について、〈金正恩氏は「長官、あなたが来るとは思わなかった。というのも、あなたが私をずっと殺そうとしていたことを知っているからだ」と切り出しました。こんなジョークは想定問答になかったので、私も即興でこう応じました。「委員長、私はまだあなたを殺そうとしていますよ」と。その数秒後に撮られた写真で彼は笑顔なので、彼は私が冗談を言っていると確信していたと思います〉と振り返りました。ロシアのプーチン大統領についても、〈邪悪ながらも、時に滑稽で陽気にもなれる人物です〉と述べています。
それに対して習近平については、〈真面目というより“死んだ目”をしていました。彼の笑顔には常に無理があり、心底笑った顔は一度も見たことがありません〉。独裁者であってもユーモアのある人とない人がいる。ポンペオ氏の人物評から、「政治にはユーモアが必要だ」というエマニュエル・トッド氏の言葉を思い出しました。(編集部・西)

中園ミホ「50代の大物政治家が帰り際に『首相になれますか?』と聞いてきたんです」

(2024年4月号、中園ミホ×岩田明子「占いと政治家」

 

中園さんが20代で占い師をしていた時のこと。占いの結果どおりに「知事にはなれますが、首相にはなれません」と中園さんが答えたところ、その政治家は「君の占いは当たらないな」と、ムッとして帰ったそうです。その後、彼は本当に知事になったのですが、誰でしょう?(編集部・松崎)

高見沢俊彦「正直、飽きてますよ、この2人の顔には」

(2024年9月28日配信、「THE ALFEE デビュー50年の20大ニュース ノーカット2万2000字『完全版』」

 

この一言には、「お互い様だよ!(笑)」という、THE ALFEEのメンバー、桜井賢さんと坂崎幸之助さんの発言が続きます。デビュー50周年を迎えたTHE ALFEE。今年は紅白歌合戦にも出場します。3人で座談会をしてもらったのは6月のこと。漫才のような盛り上がりに、誌面では到底紹介しきれないと取材現場で「ノーカット完全版」の作成を決意しました。2万2000字もある長い記事になりましたが、沢山の方に読んでもらえました。(編集部・三阪)

文藝春秋

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米国の視点 金正恩は習近平に支配されている
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