脱サラしてまでアイドルになった理由
――おふたりともOLで、とても安定した生活を送られていたのではないかと想像しているのですが……。なぜ、お仕事を辞められたんでしょう?
Mika 就職してからRikaがすごく輝いて見えたんです。家に帰ってきてからもプログラミングの勉強をしていたり、土日に試験を受けに行ったり、「Rikaは手に職をつけているな」「楽しそうだな」って感じたんです。私は基本的に9時~5時のお仕事で、お給料は安定していましたが、充実感がなかったんです。
Rika ずっと一緒に育ってきた私たちが、違う大学に進学して、就職でも違う会社に入って、人生で一番離れていた時期でした。
Mika そんな時、仕事に一所懸命なRikaを見て「私もなにか一所懸命になれることを探したい」と思ったんです。それで、学生のときに少しだけやった俳優の仕事をもう一度やってみようと決意しました。最初は会社と芸能の仕事をどちらもやっていたんですが、芸能のお仕事って急にオーディションが決まったりして、両立が難しくて……。板ばさみになってしまって、脱サラしました。
――その後、Rikaさんもお仕事をやめられたんですよね?
Rika 当初、私は働きながら趣味程度にヒップホップをやっていたんです。仕事にも慣れて、楽しくなっていった時期でもありました。でも、音楽に少し触れているときに、「音楽は今しか出来ないし、ここでなら双子としての人生の楽しみ方が出来るんじゃないか」と思ったんです。OLをやっていたときは本当に毎日があっという間に過ぎてしまって……。この先どうなっていくんだろう、と考えていた頃でもあったんです。それで、仕事を辞めてこっちで頑張ろう、と決めました。
Mika 本当に、Rikaは毎日死ぬほど働いていたんです。夜中にタクシーで帰ってきて、3時~4時に寝て6時に起きて会社に行く、という生活を続けていて……。肌荒れもすごかったんです(笑)。Rikaが起きませんように、もっと寝られますようにと思って何度もRikaの目覚まし時計を止めました。
Rika その気持ちは嬉しかったんですけど、おかげで何度も寝坊しました……。
「人生失敗したかも……」と考えたことも
――“脱サラ”は大きな決断だと思いますが、リスクを感じませんでしたか?
Mika めちゃくちゃ感じてましたよ! 親にも散々止められましたし。それでもやらないと後悔する、とおもって飛び込んだんですが……飛び込んで後悔しました(笑)。仕事もないし、「人生失敗したかも……」って。
Rika 私は仕事を辞めたことに悔いはなかったんですが、Mikaは意外と悩みがちなタイプなんです。
――芸能のお仕事がなかったという話が出ましたが、どのくらいその期間があったんでしょう?
Mika 2年くらいですね。この事務所に入る前は、毎週とにかくライブハウスを回ってパフォーマンスさせてもらう、という生活でした。地方のライブハウスとかも行きましたよ。
Rika 例えば、三重県の津に行ったときは夜行バスと在来線で12時間くらいかかったよね。ライブハウスは基本的にノーギャラで、交通費も自分たちで払っていたので完全に赤字状態でした。苦労して会場に行っても、お客さんが5人しかいないときもあって……。