人々の心を打ち解けさせる、令和の皇族としての姿勢
事前に下調べをしておいて、それを踏まえて質問をする――それは、ご両親である両陛下からアドバイスされたことだった。さらに、両陛下の姿勢に学ぶだけでなく、愛子さまが独特のスタイルを築きつつあるのは、ご自身の感性から自然な言葉が発せられるところだ。
〈(佐賀の)「名尾手すき和紙」では、紙すきを実際に体験された。同工房職人の田中ももさんは、愛子さまの手すき体験を補助した。その時の印象を、田中さんは当時、こう語っていた。
「愛子さまから『水の流れる音や、紙の感触がとても新鮮ですね』との言葉をかけていただき驚きました。水が冷たくて大変ですね、と労われるのかと思っていたので。でも、普段から私たちが楽しいと思っている気持ちを理解して、共有していただけて、とても嬉しかったです」
愛子さまは公務において、両陛下から受け継いだ国民への寄り添い方に学びつつ、ご自分の心から自然と出る言葉をかけられているように見受けられる。そんな姿勢が人々の心を打ち解けさせるようだ〉
皇族として国民の苦労を労うことも大切だろう。だが、同じ思いや喜びを分かち合う、それが令和という時代にそったスタイルなのかもしれない。
このほか、愛子さまのお気に入りの朝食メニューや、23歳の誕生日に両陛下から贈られたプレゼント、さらに悠仁さまが筑波大学に進学された理由などを詳述したレポート「愛子さまと悠仁さま」は文藝春秋2月号(1月10日発売)、および「文藝春秋 電子版」(1月9日先行公開)に掲載されている。
【文藝春秋 目次】総力特集 トランプ帝国の逆襲 トランプ大統領の世界貿易戦争/山﨑努 食道がん体験報告/睡眠は最高のアンチエイジングⅢ
2025年2月号
2025年1月10日 発売
1200円(税込)