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〈資金の不正支出・利益相反行為の疑義を生ぜしめる一連の行為を繰り返した。そこには、金銭に対する強い執着心と、本法人に対する忠実性の欠如を見て取ることができる〉(調査報告書)

 この調査報告書が提出されて約1週間後、岩本氏は理事会で解任され、全ての役員(理事・監事・評議員)が辞任して、一新された。

清水治新理事長

岩本氏らがしゃぶった金額

 理事長には元財務官僚で弁護士の清水治氏が就任、岩本氏らに対し、不正に流出した資金の回収や、民事や刑事の責任追及を求める法的手続きを行う方針を明らかにしている。岩本氏らがしゃぶり、流出した被害金額について、筆者が試算したところ、最低でも6億8000万円以上になる。

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 加えて、女子医大は岩本氏に対する退職金の不支給を決定。現在、警視庁は岩本氏と元側近の2人(共に50代)に関して、特別背任の容疑などで捜査を進めている。ただ、「Xデー(逮捕)が近い」という情報の一方で、捜査が壁に当たっているという話も聞こえてくる。

「不正なカネを流用した事実は確認されていますが、直接関与したのは元側近の2人のみ。最終的にカネが岩本氏に還流された、または岩本氏の指示があった、という立証が難しいそうです」(女子医大関係者)

 かつて国内トップレベルの医療施設だった女子医大は、岩本氏の無謀なリストラで、医師や看護師の不足が深刻化した。名門復活は、スキルの高い医療スタッフの確保にかかっている。

 1月13日、岩本氏は背任容疑で警視庁に逮捕された。

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「東京女子医大の女帝 『疑惑のカネ』」をスクープした週刊文春は、電子版にて「東京女子医大の闇」について詳しく報じている。