1月10日午後4時頃、東京都町田市の法政大学多摩キャンパスは騒然とした雰囲気に包まれた。
同大に通う女子大学生がハンマーを振り回し、学生らに大けがをさせたのだ。警視庁は社会学部2年で韓国籍のユ・ジュヒョン容疑者(22)を傷害容疑で現行犯逮捕した。
社会部記者が言う。
「女は授業中、席に座っていた学生たちをハンマーで突然襲ったとされる。男女8人の学生がケガをしましたが、いずれも意識はあるようです」
凶行に及んだユ容疑者は、駆け付けた職員に取り押さえられたという。いったい、なにが彼女を犯行に駆り立てたのか。
無視されて鬱憤がたまっていた
「容疑者は調べに対して、いじめを受けていたという趣旨の話をしており、『グループから無視されて鬱憤がたまっていた』と供述しています。凶器になったハンマーは、キャンパス内にあったものを現地調達した模様です」(捜査関係者)
大学の広報担当者によると、
「学生たちも困惑していると思うが、被疑者が警察に連行されたことを受けて、キャンパスの安全は確保されていると判断し、今後休講にするような措置は考えていません。多摩キャンパスは来週の大学入学共通テストの会場になる予定ではなく、大学としても影響はないと思われます」
だが一方で、こんな困惑を口にするのだ。
「学内にハンマーのようなものが備品として置いてあるようなところはありません。現場も普通の教室で、工作室や工具が備えられているようなところもありません。現在確認中ですが、今のところ、ハンマーのようなものをどこから調達したのかは分からない状況です」(同前)
警視庁が発表した現行犯逮捕の容疑は、「男性ひとりに対してハンマーのようなもので後頭部などを殴打して全治不明のけがをさせた」とするもの。
今後、ほかの7人の学生への傷害容疑を裏付け、動機や詳しい経緯を調べる方針だ。
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