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専用のバッテリーはなんと24時間以上の連続使用が可能
本製品で賛否が分かれそうなのは、バッテリーが専用品であることです。こうしたヒーターウェアの中には、スマホ向けの汎用モバイルバッテリーが使えることを売りにする製品も多数あります。
専用バッテリーは安いもので5000円弱、大容量だと1万円近くするだけに、低価格で入手できる汎用のモバイルバッテリーが流用できるならそうしたいと考える人も多いでしょう。
しかし市販のモバイルバッテリーは、ヒーターウェアに求められる、電圧を維持しながらの連続駆動に不向きな製品も多くあります。試しに手元にあった20000mAhのモバイルバッテリーを他社ヒーターウェアで試したところ、駆動できたのはほんの3時間程度で、温度も30℃程度と低めでした。サーモグラフで見ると、モバイルバッテリー本体の発熱で熱を逃してしまっていたりと、一定のロスもあるようです。
これに対して今回のワークマン製品の専用バッテリーは、6700mAhという中程度の容量ながら、温度を「低」に設定すれば24時間以上も連続駆動できるなど、スタミナは汎用品を圧倒しています。バッテリー本体からの発熱もほぼ皆無で、汎用品にはない特殊な設計が施されていることが推測できます。
上記はあくまでも筆者の手元にあった他社のヒーターウェアおよび汎用モバイルバッテリーを組み合わせた結果で、探せばより優れた製品も存在するかもしれませんが、少なくとも今回のワークマン製品と専用バッテリーの組み合わせであれば、こうした点を気にする必要はありません。長時間使いたいユーザには、魅力的な選択肢だと言えます。