唯一のツッコミどころは、バッテリーの収納スペースが、普段使いのポケットと共用であることです。他社製品では、モバイルバッテリー向けに専用ポケットが用意されていることが多く、通常のポケットとしての利用を妨げる本製品は、収納性ではややマイナスです。今後の製品では追加を期待したいところです。

バッテリーは右脇のポケットに収納する構造。ここはできれば専用ポケットを用意してほしかったところです

ワークマン製品である、という安心感も大事

 以上のように、見た目は地味なデザインながら、長時間の駆動に対応した優秀な製品というのが、実際に使ってみた評価です。専用バッテリーが必要なぶんコスト的にはプラスアルファが必要ですが、とはいえベスト本体は4000円を切っていたりと、十分にリーズナブルな部類に入ります。

 これらヒーターウェアは、Amazonなどでは海外製の安価な製品が多数売られていますが、バッテリー駆動で熱を発する製品は、事故が起こった時のことを考えると、売り手にも一定の信頼性が求められます。ワークマン専売で売られている本製品は、国内でもかなりの量が流通していると考えられ、同種製品を扱っているメーカーの中でも信頼できる部類に入るのではないでしょうか。

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 またこの専用バッテリーは、同じくワークマンが販売している空調ウェアでも利用できますので、夏場は空調ウェア、冬場はこのヒーターウェアと組み合わせを変えつつオールシーズン利用できます。モデルチェンジのタイミングなのかバッテリーが別型番のモデルに移行しつつあるのが少々気がかりですが、ヒーターウェアを探している人にとっては、候補の筆頭に挙げるべき製品と言えそうです。