はじめまして、ダーリンハニー吉川正洋です。鉄道とベイスターズを愛している東京都出身の40歳です。どうぞよろしくお願いします。
た、た、た、大洋?
現在は横浜DeNAベイスターズを愛していますが、元を辿ると当然大洋ホエールズに行き当たります。僕は周りが引くほどホエールズが好きでした。学校には「Whales」の文字が入った紺色のリストバンドをして行っていましたが、よく友達に「た、た、た、大洋?」と驚かれていました。「大洋ファンなんかいるの?」と言われ、「ここにいるよ」と青山テルマ風のやり取りを繰り返していた記憶があります。
父親は東京生まれの巨人ファンでしたが、なぜか小さい頃から僕を横浜スタジアムに連れて行ってくれました。きっと出来立てのハマスタが好きだったのだと思います。最初は大洋が弱くて嫌でしたが、見ているうちに個性的なメンバーにどんどん惹かれていきました。スーパーカートリオ、オバQこと田代選手、スラッと足が長い遠藤投手にヒゲの齋藤投手。そしてもちろんポンセ。
気持ちが揺らぎ始めたころ、頭角を現し始めたのが高橋雅裕選手でした。
「一番、高橋雅裕選手」を好きになった理由
最初は「名前が同じマサヒロだ!」と思っていたのですが、注目して見てみるとプレーが華麗でカッコよかったのです。一番、俊足、ショート、うまい守備、スイッチヒッター、爽やかな笑顔。すべてが輝いて見えました。
そして大好きだったのが、グリーングリーンのメロディに乗せて歌う応援歌。
「♪マサが打つぞライトヘホームラーン!(タカハシ!)マサが打つぞレフトヘホームラーン!」
あの悲しい歌をここまで陽気に歌ってしまう昭和応援歌のパワーおそるべしです。
僕は特に、初回に高橋選手の歌を歌う瞬間が好きでした。朝起きて学校に行き、授業中からソワソワし、終わって急いで電車に乗ってハマスタに行きライトスタンドに座り、相手の攻撃を見てオルガンが流れ、やがて放たれる応援歌。
「マサが打つぞーライトへホームラン!」
この歌い出しでテンション“Maxとき”です。
「さぁ今日もたくさん応援するぞ!」「大洋勝ったらいいな!」「みんながマサヒロを応援していてうれしいぞ!」。いくつもの想いが塊となって、毎回グッと込み上げてくるものがありました。
その後、ホエールズはベイスターズに変わり、高橋選手は一番バッターではなくなってしまいました。しかし【初回に一番バッターの応援歌を歌う瞬間】は、僕の中でグッとくる瞬間として残りました。なぜか今でも涙が出そうになります。
この不思議な条件反射を、僕は「パブロフの鯨」と呼んでいます。