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会見で吐露した「自分の知っている“彼”と違う部分」
堂本光一さんがジャニー氏による性加害問題を受けて、率直な心境を語ったのは2023年10月8日。主演ミュージカルの開幕記念会見の前に、この問題への考えを語る場として急遽、単独会見がセッティングされたのです。
報道陣の前に姿を現した光一さんの表情は、当然ながら、硬い。けれど過度に緊張しているという様子ではなく、記者からの質問に冷静かつ真摯に答えていったという印象でした。
例えば、かつてはジャニー氏の教えが自身の活動の根底にあると語っていたことについて問われると、次のように言葉を紡ぎます。
「自分の知っている“彼”と違ったりする部分も、自分のなかではあったりはするんですよね。ですけど、それが自分のなかでも認めなきゃいけないんだろうと思いますし。何よりも本当に、被害に遭われた方が救われなきゃいけないと思っております」
この「自分の知っている“彼”と違ったりする部分」や「認めなきゃいけない」という表現からは、恩師に“裏の顔”があったことがこれだけ大きく報じられ、その現実のすべてをまだ受け止めきれていないという心情が読み取れるでしょう。
