週刊文春2024年8月15日・22日号では、店主の証言を元にここの常連だったXがこの店で無銭飲食をしていたことなどについて詳報している

「ある日、しこたま飲んだXは『今日はちょっと』などと言って、3000円ほどの会計を支払わずに帰ってしまった。つまり無銭飲食ですよ。次に来店した際の会計時に前回の分をプラスして、2回分の飲み代5000円を請求した。ところがXは『4500円しかない』といい、500円足りないまま店を出て行ってしまった。不倫が発覚してからはXどころか、署員は一度も来ていないですね」(同前)

スナックではしゃぐ内田とX警部補(右端)

 太客だった署員らが来なくなり、不倫などで悪評が広がったこともあり、「別の場所で店をすることにした」(店主)と、カラオケスナックは2024年8月下旬で閉店。では、Xはその後どうなったのだろうか。捜査関係者が証言する。

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「Xはその後、『被告の女と事件前に不倫していた』として2024年9月13日付で訓戒処分を言い渡され、すでに道警を離れています」

旭川中央署の不祥事はそれ以外にも…

 小誌はXのLINEを通じて取材を依頼したが、返信はなし。しかし、旭川中央署の「粗相」はこれだけにとどまらない。捜査関係者が続ける。

「Xの事案とは別に、女性が未成年と知りながら飲酒をしたとして、道警は旭川中央署の男性警察官2人を訓戒処分としています。男性はいずれも30代で、階級は警部補と巡査部長。このうちの1人は依願退職しました。事案は2024年1月で、この現場は内田とXが知り合った“新年会”だとされています」

捜査本部が置かれた旭川中央署

 小誌が入手した写真の中には、X以外にも署員らがじゃれあったり、半裸になったりしているものもある。この中の誰かが、未成年と知りながら飲酒をしていたというのだろうか。

 働き盛りの署員2人を失うこととなった不祥事を、道警はどう総括し、再発防止に努めているのだろうか。北海道警にXへの処分の妥当性とこのような事案への再発防止策について尋ねると「いずれについても個別具体的な内容については回答を差し控えます」と回答があった。

 全国に道警の腐敗を晒す出来事となってしまった今回の事案。警察署員と内田とのただならぬ関係は、今後の裁判で明らかになっていくのだろうか。

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