西脇 加えて、以前Aが「マラソンに行く」と言っていた時間の通話履歴を取り寄せたところ、そのタイミングで特定の番号に発着信をしていたことがわかったんですよね。

 その番号に私から電話をかけてみると、出たのは男性でした。2020年1月31日夕方のことです。最初は非協力的だったんですが、話を重ねると「(Aが)シェルターから出てきても責任を取って一緒になることはできないし、するつもりもない」と言っていました。

 その後、6月24日にAに対して男性との関係についてLINEで尋ねると、彼女は“腹いせ”で不貞行為に及んだことを認めました。

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――Aに不貞行為があったことはわかりましたが、西脇さんのDVがなかったことを裏付ける証言も得られたのでしょうか。

「顔面をグーで殴られたり、お腹や背中を足蹴りされたり」したとの証言

西脇 先程も申し上げた通り、Aの主張は2019年12月3日21時頃に私がDVを行ったというものです。警察の相談記録票によれば「顔面をグーで殴られたり、お腹や背中を足蹴りされたり」したとのことで、もし本当だとすると顔に痣のひとつでもなければおかしいことになります。

西脇さんの仕事風景

 ところがAは翌日に私とともにカラオケに行っているんです。そのとき、顔に怪我を負った女性が来店した事実もないことを店員が証言してくれたんです。私の風貌が変わっていることもあってか、店員の方がはっきりと覚えていてくれたようで。その証言が決め手になって、7月中旬頃には警察による捜査が打ち切られ、Aは母子寮を強制退去になりました。

――その後、どのように親権を勝ち取れるのでしょうか。