地元住民は「役所勤めだと有名でした」

「2010年頃の当時は民主党政権で予算一斉カットがあった。日々の管制運用も綱渡りになりかねない状況でしたが、事務官のネットワークであちこち動いてくれて事なきを得た記憶があります。

 理不尽な上司の指示なんかについても、我々と一緒に裏で文句を言いつつ汗をかいて仕事してくれていました。本当に人懐っこい人でよく喋り、事務官の文句も管制官の文句も面白おかしく話す人でした。

 人と揉めるような性格でもなく、多少口が悪いところもありますが、そこも冗談を交えた言い方です。こんな事件に巻き込まれるようなことは決してないと思っていた」

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遺体発見現場となった山の中にある廃屋 🄫文藝春秋

 被害者の地元は東京都足立区。地元の近隣住民が語る。

「毎日黒のスーツをパリッと着こなして、ここらへんじゃ神岡さんの息子さんは役所勤めだと有名でした。土日になると店の前を歩いて出かける姿をよく見かけてたけど、最近は見かけなくなった。引っ込み思案の子だったと思うよ。いつも下を向いて歩いていて。

 お父さんは亡くなっちゃったけど、息子さんも通った小学校の近くで鍛冶屋をやっていた。お母さんは近所の夏祭りの盆踊りに参加したりして、仲睦まじい家庭でしたよ」