「フジテレビ、潰れます!」
「皆いなくなっちゃうからー!」
2025年元日、フジテレビ系列で放送された『爆笑ヒットパレード』で、太田光が漫才の開始早々、騒動渦中にある同局をいじると、ツッコミの田中(裕二)の制止を振り払い、「(フジサンケイグループ代表の)日枝、出てこい!」と続けスタジオを騒然とさせた。
『日枝、出てこい!』は、やりすぎ?
《「お願いだから『日枝さん』と言って!」と思いながら見てました》
放送時の思いを打ち明けるのは、爆笑問題の所属する「タイタン」社長の太田光代氏だ。光代社長とノンフィクションライターの石戸諭氏の対談「『日枝、出てこい!』 太田光絶叫の舞台ウラ」は月刊「文藝春秋」最新号である3月号に掲載されており、タイタン社長としての胸中が明かされている。
冒頭の爆笑問題の“元日暴走”について、石戸氏に「さすがに光代さんも『やりすぎ』と思ったんじゃないですか?」と問われると、光代社長はにべもなく答える。
《でも、元日にあれだけの数の芸人が集まっているのに、誰も何も言わないのは不自然じゃないですか? 太田(光)もああいう人ですし、それに爆笑問題は時事ネタですから。あの番組で暴れてなかったら「誰かに注意されたのかな?」と逆に心配にされてしまいます。「ああ、いつもの爆笑問題だな」と安心しました。》
“件のネタ”は光代社長も生放送で初めて見たと言い、事前の「テレビ局の確認」があったかどうかも対談のなかでは明かされている。
《石戸 元日は帰宅した光さんになんて伝えたんですか?
太田 「面白かったよ」と、一言だけ。ネタに対して何かを言うのはとても繊細なことだから、普段は感想もほとんど言わないんですけどね。でも、私から見ても去年の爆笑問題はいつにも増して新ネタを書き、ステージに立ち続けていました。》
2月10日(月)発売の「文藝春秋」3月号掲載の対談「『日枝、出てこい!』 太田光絶叫の舞台ウラ」は、年末年始で多くのステージをこなした爆笑問題の様子、また昨年末に終了した同誌連載「お笑い社長繁盛記」(聞き手・構成 石戸諭)を振り返る内容となっている(月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」では2月9日公開)。

【文藝春秋 目次】芥川賞発表 安堂ホセ「DTOPIA」 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」/フジ日枝代表への引退勧告/東大病院の先生が教える大腿骨骨折
2025年3月号
2025年2月10日 発売
1750円(税込)