年始にフジテレビの騒動を笑いに変えた「新ネタ」を披露した爆笑問題。その所感とネタが生まれた背景について、太田光代氏が語る。(聞き手・構成 石戸 諭・ノンフィクションライター)
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新ネタの全貌は2人しか知らない
石戸 見ましたよ、元日のフジテレビ『爆笑ヒットパレード』! 今年の爆笑問題のネタは例年以上の反響があったんじゃないですか?
太田 ありがとうございます。まあ、お正月はたくさんネタ番組がありますからね。
石戸 「フジテレビ、潰れます!」とか、『だれかtoなかい』をいじって「皆いなくなっちゃうからー!」とか好き放題でしたね。
太田 あくまでネタの中での発言なので、あんまり怒らないでくださいね。
石戸 どこまでがアドリブなんだろうと思って見てました。「(フジサンケイグループ代表の)日枝出てこい!」はさすがに光代さんも「やりすぎ」と思ったんじゃないですか?
太田 「お願いだから『日枝さん』と言って!」と思いながら見てました。
石戸 そこですか! 「さん」付けするかしないかの問題じゃない気もしますが(笑)。
太田 でも、元日にあれだけの数の芸人が集まっているのに、誰も何も言わないのは不自然じゃないですか? 太田(光)もああいう人ですし、それに爆笑問題は時事ネタですから。あの番組で暴れてなかったら「誰かに注意されたのかな?」と逆に心配されてしまいます。「ああ、いつもの爆笑問題だな」と安心しました。
石戸 ……すごいなあ。あのネタは光代さんも生放送で初めて見たんですか?
太田 もちろんです。「ネタについては口出ししない」がタイタンのルールですし、年末年始特番の新ネタの全貌は2人しか知らないんです。

