大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の全取締役が2月14日に解任されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
X上では“阿鼻叫喚”の嵐
ミュゼプラチナムは全国に168店舗を展開する全国的に有名な脱毛サロンだが、ここ数年は経営環境が悪化。運営会社が相次いで変わり、2024年には従業員への給与の支払いが滞っていることが明らかになるなど、経営の混乱が続いてきた。
給与遅配について従業員のAさんが嘆く。
「うちの社員は大多数が女性で、シングルマザーとして働いている人も多い。家賃やクレジットカード、奨学金の支払いが滞っている若い社員もいます。それなのに社長は社内向けに開いたZoom説明会でただ言い訳を並べるだけ。もう何も信用できません」
社員の生活を脅かす経営が続いていたが、2月14日朝に、唐突に〈資本及び代表者変更のお知らせ〉と題する書類が従業員に配られている。
そこには度重なる給与の遅配への謝罪とともに、株主構成の変更と社長の三原孔明氏を始めとする全取締役が解任され、新たに阿部博氏が代表取締役に就任する旨が記されていた。
この知らせが届くわずか数日前には、「必ず来週には(給料を)お支払いいたします」とのメールを、従業員らは三原社長名義で受け取ったばかりだった。だが、その約束をした社長はいまや解任されてしまったことになる。
X上でミュゼの社内環境を告発してきた現役の従業員らと思しき非公開アカウントには、怨嗟の声が渦巻いた。
〈別日とか何回言うんだよ!社長が変わるとかどーでもいいから!ふざけんなよ〉
〈給料日に別日とかあるんだ~、、、こんなに社員が困窮してる会社ある?〉
〈(新代表)誰だよマジで〉
社長解任についてミュゼに取材をすると、担当者は戸惑いを隠さずこう述べた。
「私もつい先ほど知ったばかりです」
社長ふくむ全役員の解任という事態に至ったミュゼの散々な経営状況とはいったいどれほどのものなのか――。
現在配信中の「週刊文春 電子版」では、従業員への給与遅滞の実態、サロン内の備品不足やクーリング・オフの対応、コスメ欠品の隠蔽など、ミュゼプラチナムの経営危機の実態を詳しく報じている。

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